#1021-1030 春雪に・・・
昨日までに、義母の手作り短歌集(一)に蒐集された432句をカテゴリーに分類し掲載いたしました。短歌集(ニ)以降に蒐集された短歌も日を改めてカテゴリーに分類し掲載予定です。
今日からは手作り短歌集(四)に蒐集されている短歌を順次掲載していきます。これらの短歌は、平成八年四月から八月の間に詠んだものです。
引き続き、今後ともこのBlog(義母の短歌)のご愛読をお願いいたします。
<義母の短歌>#1021-1030
春雪に明るき窓の昏れ果てて長きながき夜洞のようなる
ゆだね置く人のあらねど避けられる限りの雑事除けてわが生く
輪郭のなき貌輪郭のみの貌描かれていずれ性のあやしき
紛糾なす会議のごとし集いくる鴉の声の今日姦しく
衝動買いの春のセーター束の間の充足あれば悔ゆるは愚
ひとりのみ甦らせる術あらば苦しかるべしいずれ選ぶも
不器用に生きて来しとは思わざり昼のコーヒーゆっくりすする
とりあえず今日の終わりの句点うち深夜放送なんでもよけれ
ねぎらいの言葉聴くこと永久になき歌に執して足れる不可思議
飼鳩を蛇に殺され狂乱の泪おさなき息子忘れず
<管理人のおまけ>
洞(どう、ほら?)
<管理人のつぶやき>
■見上げれば 空に二本の白い糸