#651-660 へだてなく・・・
<義母の短歌>#651-660
へだてなく太陽は輝り野良猫は手脚ほどきて眠り呆ける
聞き馴れぬ獣の呻き闇をゆく応えなき人の棲む彼方にて
争いて尖れる声もややに笑む独りにあらぬ若夫婦の会話
売り出しのスーパーに来て漠然と華やぐ彩のなかを泳げり
移り香のすでに失せたるヘルメット車庫の出入りの度びに目を遣る
雄を食む性癖の顎許されてかまきりの腹いよいよ太し
吾が畑に投げ捨てらるる空缶を蹴り上ぐる馬鹿元にころがる
夕茜とどかぬ芒の陰に居て畑打つ翁は明治生まれなり
未知映すカーブミラーに影のさし忽ち迫る巨体トラック
刃物屋の無愛想な髭親父笑わぬことが舗の看板
<管理人のおまけ>
呻(うめ)き
尖(とが)れる
遣(や)る
顎(あご)
夕茜(ゆうあかね)
忽(たちま)ち
舗(ほ)・・店
<管理人のつぶやき>
■梅盛り つぼみ膨らむ桜かな
<今日のウオーク>スーパアスパ~綾部市資料館 8.3 km
桜のつぼみ膨らむ