2022-03-16 #571-580 かたつむり・・・ 関西花の寺25ケ所 第4番 高源寺 <義母の短歌>#571-580 かたつむり行きつく先を住まいとし振り向きもせずわれも独りぞ 傾く樋たぎり落つ雨足のいよいよ侘し暮れてゆく軒 旬という言葉を添えて差し出す産毛の露の乾かぬわらび 吹く風に背中衝かれて戻る道鍬を逆さに杖突きながら 脅えつつ表戸繰れば雨傘のコトコト揺れが干されたるまま 鎌置きて腰を下ろすもひとりなり山の静寂に膝を抱くも 出口なき洞に吹き溜まる風の息わくら葉ひとつ陽の隅にあり 三段池に番の家鴉睦み合う離るる一羽目を瞑りいる 懸命に手話にて語る人に対いうなずく女のやわらかき笑み 桃食べに来よという友は乳癌の手術なせりとさりげなく言う <管理人のおまけ> 樋(とい) 番(つがい) 瞑(つむ、つぶ)り 対(むか)い <管理人のつぶやき> ■コロナ禍に 戦禍にもあうウクライナ