#481-490 眺めやる・・・
<義母の短歌>#481-490
眺めやる峰のたたずみ唯ひそか四季を描きて彩は移ろう
堆く掻き寄するわくら葉灰にして土に還さん緑にかえれ
外灯を透かしてみれば尚寒し闇に細かき雪降り止まず
月の径何やら駆けくる気配して動かず佇てり地の風の音
班陽の庭石に揺れ風寒し人も揺れいて足早に過ぐ
古ゆ蒼き流れに研がれ来て角ある岩の見えぬ二瀬川
金銀をかすめて帰路の一服に鬼も此の水汲みしと思う
此の路を鬼駆け下りしかゆく先の渓深くして茶店など無し
茶はゆるりと呑むべかりけり九十まで在りて座しいし父も然りき
茄子の葉もて繭を繰り糸を引く古きを辿る刻をいとしむ
<管理人のおまけ>
堆(うずたか)く
径(けい、みち)
班陽(まだらび?)
辿(たど)る
<管理人のつぶやき>
■3日目は ほぼ平常に戻りけり